「なんでもお任せ」というキャッチコピーの便利屋さん、よく見かけますよね。
でも本音を言えば、嫌いな仕事もあるし、得意・不得意の分野だってあるんです。だから、お客さんも「なんでもできます」という口車に乗って頼んでしまうと、あとで「なんだ、私がやったほうが早くてきれいじゃないか」なんて思ってしまう。結局、失望してしまうことが多いんですよ。-親父の独り言ー

便利屋選びで後悔しないために知っておきたいこと
どんなに宣伝がうまくても、相性が合わなければ満足できません。スキルの確認や料金の決め方、支払いのタイミングなど、小さな工夫で結果は大きく変わります。焦らず見極めて、納得のいく依頼をしましょう。
失敗しないための法則① 相手のスキルを知ろう
便利屋さんといっても、実は得意な仕事とそうでない仕事があります。たとえば引越し手伝いが得意な業者もいれば、細かな修理や組立ては苦手という人もいます。最初の問い合わせや見積もりの段階で「この作業はよくやっていますか?」と率直に聞いてみることが大切です。経験が浅い分野を無理に頼むと、仕上がりが雑になったり、時間がかかって追加料金が発生したりすることもあります。
「なんでもできます」という言葉だけで判断せず、得意分野を確認して、自分の依頼内容と合っているかを見極めることが、失敗しない第一歩です。
失敗しないための法則② 料金を納得してから頼もう
便利屋さんに仕事を頼むとき、「何時間くらいかかると思うので、いくらくらいで収まると思います」といったあいまいな説明で契約してしまうのは危険です。
なぜなら、便利屋さんの中には作業の経験が浅く、実際にどのくらい時間がかかるか・どれだけ手間が必要かを正確に見積もれていない人もいるからです。そうした場合、当初の想定より時間が延びて料金が膨らんでしまったり、「作業が思ったより大変だったので追加料金が必要です」と言われたりするトラブルが起こりやすくなります。
安心して依頼するためには、「この内容であれば何時間・いくらで完了します」と具体的な見積もりを出してもらうことが大切です。もし不明点があれば、その場でしっかりと確認し、納得してから契約を進めるようにしましょう。
失敗しないための法則③ 料金形態の損得を知ってから頼もう
便利屋さんの料金には大きく分けて3つの形態があります。それぞれの仕組みと注意点を理解しておくことで、「思ったより高かった」「損をした気がする」といった後悔を防げます。
① 時間給型(実際にかかった時間で支払う)
作業にかかった時間分だけ料金を支払う方法です。小規模な作業や、事前に作業時間の見通しが立たないときに向いています。ただし、慣れていない人や作業の遅い人に当たると、時間ばかりかかって料金が高くつくこともあります。その分、便利屋さん側も利益が大きくなりにくいですが、作業内容がはっきりしていれば納得感のある支払いができます。
② 請負型(あらかじめ料金が決まっている)
事前の見積もりで「この内容なら○円」と料金が確定している方法です。追加料金の心配が少なく、安心して依頼できる点がメリットです。ただし、思ったより早く終わった場合、時間給に比べて割高に感じるケースもあります。
③ 出来高型(作業の結果に応じて支払う)
作業の成果や仕上がり量に応じて料金を決める方法です。もっとも公平で、便利屋さん側も損をしにくい形態ですが、事前に具体的な金額がわかりにくいという不安点があります。どこまでが成果とみなされるのか、事前にしっかり確認しておきましょう。
最初から大きな仕事を頼まない
初めて依頼する便利屋に、いきなり大きな作業を丸ごと任せるのはリスクがあります。小さな仕事で対応力や人柄、作業品質を見てから信頼できると感じたら、次のステップとして大きな依頼を検討する方が安全です。
最初の依頼で信頼関係を築ければ、その後は値段交渉や作業内容の相談もスムーズになります。逆に最初から大きな金額を動かすと、万が一のときにトラブルも大きくなりがちです。小さな仕事で「試す」という姿勢が、失敗を防ぐ第一歩です。
失敗しないための法則⑤ 先に代金を支払わない
便利屋への支払いは「作業が完了してから」が基本です。先に代金を支払ってしまうと、相手側の緊張感が和らぎ、作業に手抜きが出てしまうケースがあります。特に初めて依頼する相手ならなおさら注意が必要です。
また、契約だけ先にして代金を支払い、作業日が別の日というケースでは慎重さが大切です。万が一、約束通りに来なかったり、連絡が取れなくなるといったトラブルにつながる可能性もゼロではありません。
できるだけ作業内容をしっかり確認し、納得してから代金を支払うことを徹底しましょう。信頼関係ができていない段階での前払いは避けることが、失敗しないための重要なポイントです。
便利屋親父の相談コーナー
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